料理人なら知ってて当たり前!? コックコートの正しい着用方法

コックコートは料理人の正装

料理人が着る服=「コックコート」という認識の方も多いほど、
コックコートは一般的に知られている料理人の正装ですよね。

そこで質問です!
コックコートの正しい着用方法は、ご存知でしょうか?
当たり前でしょ!と思った方もいるかもしれませんが、
実は、コックコートには料理人のために作られた「ヒミツの機能」があるんです!

そこで今回は、私自身も「そうなの!?」と驚いた
コックコートにまつわる豆知識をいくつか紹介していきたいと思います。
この記事を読んで、自分のコックコートの着用方法が間違っていないか
こっそりチェックしてみてくださいね♪

袖は折らずに着るのが正しい?

普段、コックコート姿でお客様の前へ出るとき、袖に意識を向けたことはあるでしょうか。
コックコートの袖は長いから、ほとんど袖を折って着用しているよ、という方、
お客様の前に出るときは、袖を折らずに着用しているよ、という方の
2パターンに分かれると思いますが、あなたはどちらでしょうか?

コックコートの袖は折らない?


実は、お客様の前に出る際は、「袖を折らずに着る」というのが正しい着方なのです。

基本的にコックコートの袖は長い作りになっているため、
調理中は、どの料理人も袖を折り曲げていることでしょう。

しかし、本来の「料理人の正装」はコックコートの袖を折らずに着ることであり、
お客様の前に立つときや、メディア取材を受けるときは
袖を折らないように心がけているシェフも多いそうです。

袖の状態ひとつで「あの人は一流のシェフかも?」と思われることもあるかもしれません!

そもそもコックコートの袖は、なぜ長い?

さきほどご説明したように、コックコートの袖は長い作りになっていますが、
袖が長い理由はご存知でしょうか。

鍋つかみになる袖

実は、長い袖が「鍋つかみ」の役割を担っているからなんです。

料理を作っている厨房では、料理人が絶え間なく動いています。
たくさんのオーダーに対応し、温かい料理をお客様に提供するためには、
滞りのないスムーズな作業が必要になってきます。
また、緊急時には、高温の道具であっても、すぐに掴めなくてはいけません。
そこで、コックコートの袖は、鍋つかみとして使える長さで作られており、
忙しい料理人の時間を短縮する役割を担っているのです。

前身頃が二重になっている理由とは?

ほとんどのコックコートは、前身頃の部分が二重になっています(ダブルタイプ)。
何も知らない人からしたら、この前身頃の作りは不思議で仕方ないと思いますが、
実はこの作りには、大きな意味があったのです!

熱から守るコックコート

まず、ひとつめの意味として、
重く熱い鍋を持ったときや、熱湯がかかったとき、火が燃え上がったとき、
胸やお腹をやけどしないように守るという役割があります。

前身頃部分の生地が二重になっていて、分厚くなっているため、
火や熱湯などから体を守り、安全な調理が可能になります。

そして、もうひとつの意味は、汚れた部分を隠すためです。
なぜそんなことをする必要があるの?と思われるかもしれませんが、
料理人は厨房を動き回って調理をしているため、
コックコートに油汚れがついたり、引っかかってほつれたりすることもしばしば。

お客様からの印象

しかし、そんな汚れがつき、ほつれたコックコート姿で接客をしたら、
お客様はどんな風に思うでしょうか?

「コックコート、ボロボロだな・・・」「なんだか清潔感がないな・・・」と、
清潔感を重視するお客様には、マイナスなイメージを与えてしまっているかもしれません。

だからと言って、お客様の前に出るときだけ着替えるなんて、
時間もないし、とても面倒に感じますよね。

汚れを隠せるコックコート

そんなとき、前身頃が二重になっているダブルタイプのコックコートであれば、
汚れた部分を内側に隠して、綺麗な面を外側にすることができるのです。

これなら、着替える必要もなくなり、
清潔感のあるシェフとしてお客様の前に立つことができ、
お店も、シェフの印象も良くなります。

ちょっとしたことばかりですが、
「料理人の困った」を助ける工夫がコックコートにはたくさん詰まっていたんですね。

コックコートの下に肌着は着てはいけない?

元祖コックコートの特徴

最近では、いろいろな素材のコックコートが登場していますが、
もともとコックコートは綿100%のものが主流でした。
それは、燃えにくい綿を使うことで、火の燃え移りを防ぎ、やけどや怪我をしないようにするためです。
コックコートに布製の組紐ボタンが多く使われているのも、熱で溶けない、いざというときにすぐに脱げる、生地に縫い付けて異物混入を防ぐなど、調理時の安全性を重視して作られているからなのです。

そこで問題になってくるのが、コックコートの下に着る肌着です。
燃えにくい綿素材のコックコートを着ていても、
その下に別の肌着を着ていたら、結局火が燃え移ってしまって危険です。
そのような危険性を回避するために、
コックコートの下には肌着を着ないというのが本来の正しい着用方法なのです。

しかし実際には、その着用方法を守っている料理人は少ないようで、
お店によって、綿素材であること、柄物でないことなど、
肌着に関して規則を設けているお店もあるようです。

安全性を重視する方におすすめのコックコートがこちら

以上の豆知識から、厨房で安全に調理ができるコックコートをご紹介!
安全性を重視する方には、綿100%素材のダブルタイプのコックコートがおすすめです。

綿100%コックコート/長袖[男女兼用](31-CA114)  綿100%コックコート/長袖[男女兼用](31-CA114)
商品番号:31-CA114
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綿100%コックコート/長袖[男女兼用](33-KC410) 綿100%コックコート/長袖[男女兼用](33-KC410)
商品番号:33-KC410
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長袖コックコート[女性用](33-KC427)長袖コックコート[女性用](33-KC427)
商品番号:33-KC427
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コックコート/長袖[男女兼用](35-BA1041)  コックコート/長袖[男女兼用](35-BA1041)
商品番号:35-BA1041
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あとがき

今回のコックコートの豆知識は、いかがでしたでしょうか?
飲食店ユニフォームに携わっている私ですら、知らなかったことがいくつかあり驚きました!
コックコートの作りは、料理人のお仕事を安全にサポートする作りになっていたんですね。
今回の豆知識記事を通して、元祖コックコートの良さが少しでも伝われば嬉しいです。


written by ユニネクWEB制作チーム 島田留奈