vol.1 株式会社ゴリップ様

 

インターネット通販は、直接お客様と顔を合わせてお話する機会がありません。そこで、日頃お世話になっている全国のお客様のもとを訪問し、感謝の想いを直接伝えようと、この企画が立ち上がりました! 一歩踏み込んだ考えを共有することで、お互いをもっと知ることができ、新しい発見や課題を見つけられます。今回は、お肉料理の新しいあり方として、大きなブームを巻き起こしている、京都の「株式会社ゴリップ様」のもとへ!従業員が気持ちよく働ける環境作りにも注目です!
人物紹介

勝山社長 株式会社ゴリップ 代表取締役社長
勝山 昭 氏

以下:勝山社長:
谷村専務 株式会社ゴリップ 専務取締役企画本部長
谷村 昌樹 氏

以下:谷村専務:
横井社長 ユニフォームネクスト株式会社 代表取締役社長
横井 康孝

以下:横井:
株式会社ゴリップ INFORMATION
2005年に京都市下京区に設立。2006年には、サムギョプサル専門店『ベジテジや』を立ち上げ、次々と新店舗を開店。2014年には熟成牛ステーキ専門店『Gottieʼs BEEF』や、牛カツ専門店『京都勝牛』を立ち上げ、牛肉料理の新しい食のスタイルを確立した。2016年には、肉が旨いカフェ『The NICK STOCK』を立ち上げた。今までになかった斬新なアイデアを取り入れた牛肉専門店の飲食形態は、数多くのメディアで取り上げられ、紹介されている。また、従業員が働きやすい環境作りや、一人ひとりがチャレンジする社風も注目され、企業としての今後の成長も期待されている。

ゴリップ様で採用いただいた商品はこちら

まずは、ご注文のお礼と上場のご挨拶

入り口のお迎え
入り口には、歓迎の挨拶文がありました。牛肉料理を手がけるゴリップ様らしく牛の作り物とともにお出迎え。

横井:いつも本当に多くのご注文をいただき、ありがとうございます。本当はもっと早くご挨拶にお伺いするべきでしたが・・・。
上場の準備等で遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
おかげさまで、先日無事上場できましたので、本日伺わせていただきました。

勝山社長:いえいえ、いつもユニフォームを購入していた会社が、まさか上場するなんて(笑)!
私も嬉しく思いました。

横井:ゴリップさんのようにたくさんのお店を出されると、いろんな会社が営業にこられるのかなと思っておりまして、当社のようなインターネット取引の会社は難しいのかなと思っておりました。
そんななか、谷村さんからの最初のご注文以来、ずっと当社にご注文いただき、大変嬉しく思っています。

実は、当社のお取引先の中で、ゴリップさんは上位の大口お客様になっております(笑)。

勝山社長:おー、良かった良かった、嬉しいね。

社内風景
従業員がリラックスできる工夫がされたオフィス。家具やインテリアもとってもおしゃれです。

ユニフォームとインターネット通販の課題

ユニフォームも実は消耗品だった

勝山社長:前の事務所の頃からユニフォームを作ってもらっていますが、私たちの店舗でも100店舗✕従業員の数なので、たかが知れているな、と話していました。
でも、実はユニフォームってよく考えたら消耗品だなって。
100店舗がずっと何年も続いたら、1年に1、2回発注があって、面白い商売だなと思いました。

横井:そうですね、業種によって頻度はまちまちですが、作業服なんかだと、実際に年に2~3回くらいは購入されるので、トータルするとたくさんのご注文をいただくことになります。
なので、飲食業と同じように、いかにお客様にご満足いただけるかが大事なのです。

勝山社長

株式会社ゴリップ 代表取締役の勝山社長。一歩先を行く経営戦略や働きやすい環境作りに邁進しています。

勝負するのは地方か都会か

谷村専務:御社の拠点は福井だけなのですか?

横井:そうですね、福井のみです。

福井という小さな市場で販売しているときはずいぶんと苦労しました。そんな状況だったので、ネット通販に力を入れました。ネット通販だと、地方でも勝負できるんです。
しかし、ITを突き詰めていくと、人と情報が地方にはないので、東京の会社が有利になりますね。

弊社通販サイト
弊社が運営する通販サイト。地方から全国まで、幅広いお客様からご注文をいただいています。

勝山社長:地方は、コスト感は安く済むけど、情報でいえば、やっぱりまだまだ東京。
この業界(飲食)でいえば、特にそうですね。

横井:地方で勝負するには、やっぱり厳しいところはありますね。
ただ、当社のように昔からやっているビジネスにITをプラスして、今までとは違うやり方で成長している会社がどんどん地方から出てきていますよ。

ホームページも使いやすく日々改善

谷村専務:ずっとサイトを使わせてもらっていますが、使いながら、だんだん使い勝手が良くなってきて、対応もすごく良くなっているのを実感しております。
本当にすごいなって。

フードユニフォームHP
弊社が運営する飲食サービスユニフォームの『フードユニフォーム』。お客様にとって利便性の高い通販サイトを目指しています。

勝山社長:上場したという話をしていたとき、一番に言っていたもんね。お取引をしていても、使いやすさとか対応の質が、普通とは違うって。

横井:ありがとうございます。
2007年からネット通販をはじめ、少しずつ改善してきました。谷村さんには、4~5年前からご注文をいただいていていますが、そう言っていただけると本当に光栄です。

オリジナルユニフォームは実はリスクが高い

谷村専務:なかなか当社のお店のイメージを表現できるユニフォームが見つからないので、オリジナルで作るというのも考えないといけないのかなと思っていますが、そういったものは対応してもらえるのですか?

横井:対応できますよ。地元のお客様ではオリジナルで作らせていただいているお客様もいらっしゃいます。
ちなみに、どちらのお店での採用をお考えなのですか?

谷村専務:新しく出すお店のユニフォームです。イメージに合うものがなかなかないんですよね。

横井:新しいお店のユニフォームをオリジナルで、というのは、できればおすすめしませんね・・・。

既製品ではないので予備をたくさん作らないといけませんし、予備を作ったとしても、新しく来たバイトの子のサイズが合わずにユニフォームが足りないといったことが起こります。
ある程度店舗が増えてからやるほうが良いですし、どうしてもということでしたら、既製品をカスタマイズするということをおすすめします。

谷村専務:なるほど、確かにそうですね。
またご相談させていただきます!

飲食業界で急成長し続ける秘訣が明らかに?

あの『ガイアの夜明け』にも出演!

横井:いつもご注文いただいていた谷村さんに、お礼のハガキをお出ししたことがあったのですが、その時はまだ部長さん?で、お店の数もそんなに多くはなかったですよね。

谷村専務:そうですね、東京や名古屋に出店をする、といったときですね。

横井:そこからの急成長、すごいですね。

あと、『ガイアの夜明け』という番組にも出演されたんですよね。
以前から気になっていたのですが、あの番組はこちらからお願いするものなんですか?

勝山社長:いや、あれは全く違いますね。
お店を出す時にメディアさんにPRなどはしますが、ガイアの夜明けは全く違いました。

横井:急成長で、メディアからの注目度が高いということですね。

“東京”を攻める!新たな挑戦者d2c46e44ea657bc013a14b614b7d82ee-1
~牛カツブームを巻き起こし快進撃を続ける京都の外食チェーン。新たな業態で東京制覇を企てる。
それは、常識離れの戦略だった。東京でこの夏勃発する顧客争奪戦、その最前線を追う。

『テレビ東京ビジネスオンデマンド』
http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/gaia/vod/post_133291/

発想豊かで自由な「ゴリップ人」とは

ゴリップの方針
ゴリップ様の公式サイト。「食を企め」という言葉には、自分たちにしかできない食文化を築くことへの決意の意味が込められています。

横井:このオフィスもそうですが、人の教育に関しても、勝山社長は「ザッポス※」を意識されているのでは、と思っているのですが、どうでしょう。

勝山社長:いやいや、そんなカッコいいものではないですよ(笑)。
でも、「すごい厳しいルールの中に自由がある」、そういう感じですね。「とにかくなんでもやってみろ」といった精神が社内にはあります。でも、その中で、決められた“ゴリップ人”としての生き方・考え方は厳しく指導していますね。

私たちは飲食店の中で、今までなかった業態を自分たちで作って、そこでシェア1番を取り続ける。そして、リーダーになって自分たちが好きなようにやっていこう、そんな飲食店を目指して、そんな戦い方をしていますね。
なので、仕事の発想は自由におこなっています。
価格競争ではなく、小さいマーケットでNO.1を取る。それを、無理に大きい市場にはせず、適正な市場をいくつも作り上げるような戦略ですね。

肉カフェ

肉料理✕カフェなど、おしゃれな空間で女性でも気軽に入店して食事ができるところも魅力。

横井:そうなんですね。会社を成長させるといっても、チェーン店のように店舗をたくさん出すのとは違うのですね。

勝山社長:そうですね。そういった強さを私たちは持てないので、そういった会社は逆に「すごい!」の一言ですね。
ただ、飲食店でもさまざまな戦い方があって、当社のやり方は、ほかと全く違うと感じています。

「ブーム」は、終わっていくイメージがありますが、「ブーム」になるということは、たくさんのお客様から求められているということです。
今は、この「ブーム」をなかなか作れない世の中ですが、私たちはその中で「ブーム」を作りだしていこうというのが目標のひとつにあります。
例えば、「牛カツ」がその例です。ひとつのトレンドが出来ました。

新しいブランドが作れるか作れないかは自分たち次第で、他に無いものを作りたいんです。
だから、「同業者は?」と言われるのがすごく嫌です。

肉料理
お肉料理を中心に、ありそうでなかった新しい飲食店の形態を提案。あらゆる世代から支持を得ています。

※ ザッポス(Zappos.com)について
ザッポスは、アメリカ合衆国のラスベガスに本拠を構える、靴を中心としたアパレル関連のインターネット通販小売店。新規顧客を次々に獲得するサービスや経営戦略が話題となり、成長を続けるビジネスモデルとして、日本でも注目されている。
https://www.zappos.com/

「全員人事部」で飲食業界の人手不足に貢献

横井:すごい勢いで100店舗ですが、人材の確保は大変ではないのでしょうか?

勝山社長:実は、名刺を見てもらうと分かるのですが、うちは社内の全員、「人事部」なんです。

ゴリップ様名刺

名刺には、「人事部:人材発掘責任者」の文字が。ゴリップ様ならではのユニークな取り組みです。

横井:どれですか?(名刺を確認して)あっ、本当ですね!

勝山社長:全員が人事部の「人材発掘担当者」か、「人材発掘責任者」になっています。

こうすることで、一人一人の採用の意識が高まり、お店のアルバイトの子に当社への就職を勧めたり、友人知人にも声をかけやすくなります。
目標を達成するためには、そもそも人の数が大事というのをみんなに認識してもらいたいし、全員が同じ認識でいることが大事だと思っているんです。
人が足りない業界だからこそ、全員に認識してもらうために、この取り組みをしています。

全員集合
全員が人事への意識を持つことで、一緒に働く仲間を探しやすく見つけやすい環境作りがされています。

入社後すぐに距離を縮める「社長塾」の取り組み

勝山社長:この業界はやはり人手不足です。
もし何かあって今の会社を辞めたところで、間違いなく1週間で同じ条件で次の会社を見つけられる業界だと思っています。
だから、そこを逆にうまく利用しています。

一番大事なのは中途採用の方が入ってきたとき。
新しい会社への期待感や、反対に心細さから前職の仲間を誘いたくなります。そのときに、前職のみんなに声をかけやすい環境を作っています。

横井:なるほど、やっぱり工夫されているのですね。
ゴリップさんのようにスタッフを大事にされている会社でも、辞められる方もいらっしゃるのですか?

勝山社長:はい、もちろんいますね。でも、離職率は下がっています。

辞めない工夫として、早いうちに『社長塾』というものを開催しています。
入社後すぐに、一緒に温泉に行き、合宿研修をするというものです。

横井:えっ、いきなりですか?
合宿に来て、辞めてしまう人もいますよね。もったいなくは感じませんか?

勝山社長:合宿では、みっちりとこれまでのゴリップのあり方や、私の考え方を伝えます。話をするだけではなく、一緒に食事して風呂に入り、夜はトランプをしたりします(笑)。
そうすると、合わない人は、極端な話、翌日辞めてしまう人もいますが、残ってくれる人との距離は一気に近くなります。

横井:いいですね、当社でも検討してみます!

勝山社長:合宿では、特別私が何か研修的なことをできるわけではないのですが、社長という立場として、やはり一緒に時間を過ごして、直接言葉で言わなければダメだと思っています。
それを早いうちにおこない、早いうちに問題がないかを確認しています。

内定者懇談会

ゴリップ様の内定者懇談会の様子。早い段階で距離を縮め、入社後も気持ちよく働ける工夫をしています。

最後に

横井:今日は、おいそがしいなか長時間お話させていただき、本当にありがとうございました。
お話をお聞きして、何事もスピードが速く、細かいところまで考えられている会社様だなと思い、すごく参考になりました。

ユニフォームご購入のお礼で訪問させていただいたのに、恐縮です。

勝山社長:いえいえ、わざわざ京都までお越しいただき、ありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。

横井:こちらこそよろしくお願いします。

ぜひ一度、福井にも来てください!今日は本当にありがとうございました。

京都勝牛

牛肉のカツが味わえるゴリップ様の『京都勝牛』でお食事もさせていただきました。

取材を終えて

今回の対談では、今までの“インターネット上”のみの関係から一歩踏み込んで、お客様の気持ちをお聞きすることができました。
ホームページの使いやすさ、対応の質など、当社でも心がけている部分に、ゴリップさんの社員さんは気づいていらっしゃるということを確認でき、大変嬉しく思いました。
また、勝山社長の会社への思い・お客様への思い、そして、飲食業界という厳しい業界を生き抜く戦略が、とても素晴らしいものでした。
インターネットでユニフォームを販売する中で、お客様のお顔を見てお話することはできませんが、今回のようにお客様のもとへ直接伺い、お会いすることも弊社の成長にとても大事な要素だと感じました。

株式会社ゴリップ
住所:京都市下京区中堂寺坊城町28-5 革命ビル
電話:075-813-5251
http://www.golip-holdings.com/

お客様採用商品のご紹介

京都勝牛様の採用商品

京都勝牛様採用商品

  • 和帽子(商品番号:31-NO7600) カラー:ホワイト
    加工内容:シルクプリント
  • コックコート[男女兼用](商品番号:35-AA0490)
    加工内容:シルクプリント
  • 白衣[男性](商品番号:35-AA0319)
  • 前掛け(商品番号:31-T80)
  • 京都勝牛様ホームページ
    http://kyoto-katsugyu.com/
    Gottie’s BEEF(ゴッチーズビーフ)様の採用商品

    ゴッチーズビーフ様採用商品

  • コックシャツ[男女兼用](商品番号:31-AS6021) カラー:ブラック
    加工内容:刺しゅう
  • ソムリエ前掛[男女兼用](商品番号:33-EA1879) カラー:ブラック
    加工内容:刺しゅう
  • ゴッチーズビーフ様ホームページ
    http://www.gotties-beef.com/
    The NICK STOCK(ニックストック)様の採用商品

    NICKSTOCK様採用商品


  • ミドルエプロン[男女兼用](商品番号:31-T6879) カラー:ダークネイビー
  • ニックストック様ホームページ
    http://nick-stock.com/


    written by 高畠のぞみ、政田裕美