イメージアップに見事成功!?介護施設で質の高さを認められたユニフォームとは?

vol.3 医療法人健康会いちごグループ様

なぜ仕事にはユニフォームが必要なのか。ユニフォームを着るとどんな効果があるのか。このコーナーでは、ユニフォームにこだわりのある仕事人にスポットを当て、ユニフォームに対する想い、お気に入りのポイントや失敗談、そして仕事のよもやま話まで赤裸々に語っていただきます。第3回目は、利用者様の心と体を元気にと、様々な新しい取り組みに挑む福井の介護施設、「いちごグループ」様。今回、新たに採用したスポーツブランドのポロシャツが施設に与えた影響とは・・・?

アイスクリームマグネット2

いちごライフ高橋様 人物紹介:いちごライフ施設長 高橋祐介氏
デイサービスいちごライフの施設長を務める。大学卒業後、医療ソーシャルワーカーとして勤めたのち、介護施設職員に転任。その後、デイサービスの管理者となる。毎月さまざまなイベントを行い、他施設と共同でイベントを企画・開催して施設間での交流を深めるなど、介護施設としては新しい取り組みにも果敢にチャレンジしている。
以下:高橋様:
いちご和えの里吉川様 人物紹介:いちご和えの里施設長 吉川光治氏
一時預かり所であるいちごライフに対し、認知症のハンディキャップを持つ高齢者の方々と共同生活をするグループホーム「いちご和えの里」の施設長を務める。高校では球児として過ごしたのち、介護に興味を持ち、高校卒業後、独学で介護業界へ飛び込んだ経歴を持つ。
以下:吉川様:

(H28.6現在)

CONTENTS 1分でわかるユニフォーム×仕事人

>>今回のユニフォームはこちら

「値段よりも質」で選ばれるルコックのウェア

玄関のいちごの飾り「いちご」には何年経っても手摘みを続ける=丁寧なサービスを提供するという意味も込められているそうです

―本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、介護のお仕事柄、汚れや傷みが早いために、安価なものをまとめ買いする施設も多いようなのですが、今回、比較的高価なルコックスポルティフのユニフォーム(以下:ルコック商品)を選ばれた経緯を教えてください。

高橋様:以前、事業所の制服を一部入れ替えしていただいた際には、安価なものを選んだのですが、やっぱり着用していくうちに、色落ちや傷みがすぐに出てきてしまって。介護の仕事って、利用者様やご家族の方含め、周囲の方から見られるという点では、サービス業なんです。ですから、傷んだものを着ているのは良くないですよね。あとは、部署ごとに制服のタイプが異なっていたことから、部署移動があると手間がかかるので、新しくオープンする時に入れ替えのお話をさせていただきました。

―そういった背景があったんですね。ルコック商品は品質の高さで人気のある商品ですし、営業からも良いもの使って実感していただきたいという思いが強かったようです。では、ルコック商品に決定した理由はどの点でしたか?

高橋様:サンプルをお持ちいただいたんですけど、その場で着てみて、「やっぱりいいわあ」と声が出ましたね(笑)。以前着ていたものと見比べると、全然違うと感じました。

吉川様:着た感じがしっくりくるよね。軽くて動きやすいし、着やすい。仕事上、動く動作も多いので、これはいいなあと直感で思いました(笑)。

―実際に着用して働かれてからは、いかがでしょうか?

吉川様:もう本当に軽いね。素材もやわらかくて、シャツ地にも近い感じなんだけど、とにかく着心地が良い。

―そうですか。良い感想が聞けて嬉しいです!

洗い物a肌触りの良いオックスニット素材で密着しての作業でも安心です

―介護施設では、冬場に半袖を着用していると、利用者様の季節感が混乱するということで、冬場の半袖がNGなどの規程が厳しいところもあるようですが、何か着用に関する規定などは定めていらっしゃるのでしょうか?

高橋様:そこまで厳しい規定はありません。動くと暑いので、結局袖をまくってしまってあまり意味はなくなってしまいそうですね(笑)。季節で制服を変えるのが本当は良いと思うのですが、今はそこまで厳しく決めたりはしていないです。ただ、履きものについては、緊急時に対応ができるように、必ずスニーカーなど、かかとの入るもので決めています。一時期あのサンダルが流行ったときは、それを履く人も増えたんですけど、やっぱりそれじゃ脱げるし良くないということで禁止にしたんです。

吉川様:もちろん利用者様のためにという意味もあるんですが、転んで怪我をしたら危ないですし。うちの施設では、利用者様にも中と外での履き替えをしていただくように決めているので、そこで従業員がルールを守っていなかったらダメだと思いますよね(笑)。

―制服の規定に関しては、働くうえでのことだけでなく、利用者様のためにも考えていらっしゃるのですね。他に、利用者様のために施設内で改善したことなどはありますか?

高橋様:利用者様のことは常に考えているからね。アクセサリー系は、近くで介助する際に怪我をさせてしまう可能性もあるので禁止ですし、名札も状況によっては注意しないといけないので、はずしたりポケットに入れたりしています。このポロシャツ、実は今までのものより少しだけポケットが小さいんですよね(笑)。

―そうだったんですか。その点は気づけませんでした。貴重なご意見ありがとうございます。

吉川様:女性用だともっと小さいと思うので、僕らよりも女性はもっと思っているかもしれないですね。ペンとかならいいんですけど、名札をさっと入れたいときとか、メモ帳とか・・・。

―なるほど。今後お客様に提案するうえでの参考にさせていただきます!

ポロシャツ_up4カーディガンを羽織れば冬場や屋外での作業にも最適です

―その他、制服を選ぶうえで介護のお仕事上、必要な機能や重視したことは何でしょうか?

高橋様:やはり着やすさは大事ですね。あとは、このポロシャツはストレッチ性が結構あるので、動いた際にも伸びて動きやすい点はポイントでしたね。

吉川様:通気性もいいよね。まだ本格的な夏を経験していないからどうなるか分からないけど(笑)。

―確かに、速乾性があるので乾きやすいです。今までご採用いただいていたものは、綿も混じっていたので、ルコック商品と比較すると違いは十分に感じられると思います。

吉川様:家庭で洗濯しているのですが、かなり乾くのが早いので助かっています。

洗い物_水しぶき_up2速乾性にも優れているので洗い場での水はねも安心です

―ルコック商品は、周囲からの見た目の視点と、機能面での従業員の方からの視点と、両面でメリットのある商品ということが今回お話を聞いて実感できました。

高橋様:乾きの面だけにこだわって選ぶと、もっと良い素材もあるのかもしれないけど、そこだけが抜きんでたものは結局ちょっとしたことで駄目になる気がするし、そうなると困るからね。その点では今回これを採用して良かったですね。

―気に入っていただけているようで、本当によかったです。

吉川様:あとは速乾の面でいうと、送迎のときを含めて濡れるシーンもありますからね。お風呂の介助では、Tシャツ短パンに着替えてしまうので着ませんが。

―そうなんですね。介助の際には着替えられるということですが、仕事の内容によって、着分けるということは多いのでしょうか?

高橋様:お風呂は、どうしても濡れてしまうというのと、病気などに感染しやすい可能性が高い場面なんですね。利用者様の中にはいろいろなご病気を持っている方もいらっしゃいますし、自分たちの感染の予防という意味があります。出勤時にも私服で来て、着替えて、帰りには着替えて帰る、というふうにすることで、感染しないよう十分に注意しています。

吉川様:制服に着替えることでの従業員にとってのオンオフの切り替えも含めて、その方が良いと思いますね。

―着替えが感染予防になるというお話は初めて聞きました。いろいろと工夫していらっしゃるんですね。やはり、病院としての感染対策の意識が根付いているのでしょうか。

高橋様:アットホーム感を出すために私服のところもあるけど、普段の仕事が私服だと、着替えるという状況を作りにくくなってしまうので、制服導入の経緯には「着替えやすい」点もあると思います。あとは、病院だと必ず着替えるということをしていて、それが当たり前になっているので、それが介護事業所でも定着したのだと思いますね。

―介護のお仕事での感染予防は、とても重要なことなのだと痛感しました。目に見えないものだからこそ徹底していかないといけないのですね。勉強になりました!

窓掲示施設のルールや目的を明確にし、訪れた方にも分かりやすい工夫がされています

あえて個性を出すユニフォーム?

―今回、個人で色を選べるというふうにしたと営業担当から伺いました。介護の現場では、全員が同じようなものを着用していると、「いかにも従業員」という印象があるために、あえて私服などを取り入れる施設もあるようですが、そのような点を考慮してのことだったのでしょうか?

吉川様:それまでも、色は個人で選んでいたのですが、やっぱり同じものを着ていると、実際に通う利用者さんからもご家族の方からも、評判はあまり良くないですからね。お迎えのときとかは特に、ご近所の目を気にされる方も多いです。上下ジャージは避けて、制服での「施設感」は減らしたいという思いがありました。

高橋様:色を統一すると、確かに統一感はあるけど、個性がないですよね。見分けがつかないというか。利用者様の中には、従業員の顔と名前が一致しないという方もいらっしゃるので、せめて色の選択の自由があることで、個性を出せるようにはしたいと思いまして。従業員からしても、色が決まっていて着たくない色を着るよりは、自分の好きな色を選べる方が良いと思います。

集合a個人で色を選んだことで施設の雰囲気もより明るく感じられます

―利用者様やご家族の方への思いやりの意味もあったのですね。今回ご採用いただいたポロシャツは、明るく華やかな印象の色展開ですが、着用していて、訪れた方からの感想は聞けましたか?

高橋様:ちょうど4月頭に、こちらの施設の内覧会を3日間させていただいて、職員含めて600名くらいの方に参加いただいて。新しい制服にしたのはこの施設が最初だったので、まだ入れ替えていない事業所の職員が、この制服を見ていいな~と言っていました(笑)。

吉川様:明るいからっていうのはもちろんですが、こういうデザインが凝っていたりするのは少ないですし、「変わっていていいね」と訪問していただいた方に言われましたよ。こういうボーダーのものはあまり見ないデザインなので。

―ボーダー柄のものは、実際に採用していただいた施設は初めてでした(笑)。カジュアルさも少しありますが、そのくらい明るい印象を持っていただく方が、介護施設としてのイメージも明るくなるのではないかと思います。

高橋様:介護というと、いまだに暗いとか、閉鎖的というイメージがありますしね。「施設には行きたくない」という抵抗があった時代もあったので、「介護施設」という感じよりも、お店に来たようなイメージを持ってもらえるようにしたいという思いがありました。なので、制服だけでなく、できるだけ明るく努めるようにしています(笑)。

―直接家に伺ったりもするお仕事だからこそ、見た目の印象が大事なのですね。

ポロシャツ_up5珍しいボーダー柄は汚れが目立ちにくい点も嬉しいポイント◎

―介護服の定番と言えるポロシャツやジャージは、カジュアルすぎて苦手という方も増えているらしく、最近では制服の導入を避ける施設があったり、私服のような介護服の登場もあるそうです。見た目の面では、介護施設の制服はどうあるべきだとお考えですか?

高橋様:介護のイメージを変えていくという意味では、そういった新しい制服を導入することも1つの方法だとは思いますね。実際に働く施設を選ぶ際に、制服も1つの判断材料になるので、この施設で働きたいと思う人を増やすためには必要だと思います。ただ、働く方の年齢層がかなり幅広いので、年齢層の高い方にも安心して着ていただけるのかという点は不安がありますね。奇抜なものやひらひらはちょっとね(笑)。デザインや色味には、ある程度幅を持たせた方が良いと感じますね。

―確かに、介護以外の業界でも同じことが課題といえそうです。

吉川様:小規模の事業所だったら、家庭的な雰囲気がいいこともあるので、私服でもいいのかなとも思います。それが大規模になるほど、一人ひとりの私服にも個性が出すぎてしまったりするので、そうなれば制服として統一していったほうがいいと思いますね。

―事業所の規模によっても考え方が変わるのですね。

吉川様:どういう制服にするかというもともとの経緯は会社さんの想いもありますからね。以前はシャツタイプを着ていたこともあったのですが、シャツは襟裏の部分が痛むのが早いし、こすれて汚れがつきやすいですね。

―今着用していただいているボーダーのポロシャツも、襟が白いので、その点が大丈夫かなという懸念はあったようです。長く着用していただくうちに、もしかしたら他の問題も出てくるかもしれませので、その際にはまたご相談ください!

食事の用意_up2カジュアルなボーダーは白の配色でシャツのような清潔感ある印象に

―今の時点で、従業員の方から、ここがもっとこうだったら・・・などの要望は出ましたか?

高橋様:今回、この取材のために職員に聞き取りをしまして(笑)。さっきのポケットのサイズの件と、あとは僕が着ているポロシャツの方は、襟の背が少し高くなっているので、首回りが暑いという意見も出ました。

吉川様:あとは、黄色やピンク系とか、色によっては透け感がある点が、女性の従業員には少し気になる点だったようです。

―透け感は、どの商品にも共通して言える課題ですが、介護のお仕事は女性が多い職場ですから、特にそのような声は気にされる方も多かったのですね。参考になりました。

高橋様:でも、気に入っている声の方が多かったですよ。デザインも良いし、やわらかくて軽いということは従業員からもやっぱり出ました。あとは、女性用ポロシャツの袖のところのワンポイントが可愛いと言っていましたよ。

―良いご意見も聞けてほっとしました(笑)。

高橋様:この制服を導入する前に、別の施設でこれとは違うルコックの商品を導入していたのを見たんです。そのときに、色も原色で、生地もデザインもかなりスポーティーだったんですよ。だからルコックはどうしてもスポーティなイメージがあって。

―営業担当からもその話を聞いており、今回はルコックの中でもパステル系のデザインのものをご提案させていただいたとのことでした。やはり色の印象は大きいですよね。

高橋様:リハビリ中心の身体を動かすような施設だったら良いと思うのですが、介護全般となると、あまりスポーティなものは利用者様からの印象も違ってきてしまいますから。こういう色の種類があるのは知らなかったので、提案いただけて良かったです。

トルコロール_up3袖にあしらわれたトリコロールがさりげなくおしゃれ

採用商品はこちら

uzl8023_sボーダーニットシャツ[男女兼用]
商品番号:05-UZL8023

uzl8024_sボーダーニットシャツ[女性用]
商品番号:05-UZL8024


uzl3029_sボタンダウンシャツ[男女兼用]
商品番号:05-UZL3029

uzl3020_sボタンダウンシャツ[女性用]
商品番号:05-UZL3020




介護のイメージチェンジに踏み出す

―こちらにお伺いする前に、営業担当より、施設の取り組みにかなりこだわっていらっしゃると聞きました。このように施設内の掲示物や制作物などを見ても伝わりますが、どのような思いから取り組みを始めたのですか?

高橋様:いちご和えの里は「一緒に生活している」生活に即したサービスですが、いちごライフは「通っていただく」いわゆるデイサービスなので、限られた時間の中で、いかに楽しんでいただけるかということを考えた企画を行っています。最近の介護施設では、体を鍛えましょうというコンセプトで営業されている所が多くなっているのですが、決められたサービスをやるだけで、楽しむことが後回しになるのはどうなのかなと思いまして。実際に利用者の方からも、もっと楽しめるようなことがしたいという声を聞いていたので、この施設では、それができるようにしたいと思い工夫していますね。心の元気というか、ご利用者様が自分で何かしようという思いにつなげていけるような雰囲気を作りたいなと。

―なるほど。「楽しむ」というコンセプトがあるからこそ、たくさんのイベントを積極的に企画できるのですね。こちらのような取り組みを行っている施設は珍しいのでしょうか?

高橋様:大野に1ヶ所同じコンセプトでやっている事業所があるとは聞いているね。全国にはいくつかあるのかな?やっぱり、何かもの珍しさがないと利用したいと思っていただけないのかもしれない(笑)。

張り子作業bリサイクル飾り施設内は利用者様と一緒に制作した素敵な作品で溢れていました

―そうなんですね。確かに私たちも今まで聞いたことがありませんでした。介護職は、正直大変なお仕事というイメージが強いのですが、実際に働いていて嬉しかったことや大変だったことは何でしょうか?

高橋様:そうですね、僕としては、「あなたがいるから来た」「あなたに会いに来た」というように利用者の方に直接言ってもらえると、この仕事をやっていてよかったなと思いますね。

吉川様:僕も利用者の方から「ありがとう」と言われると、この仕事をしていて良かったなと思います。自分が役に立っているというのが実感できるので、続けられると思えるんですね。

―それはすごく嬉しいですね!

吉川様:そういうことをおっしゃる利用者さんが実際にいたり、直接はあまり言っていただけない方でも、回ってきて聞いたりとかもします。それもまた嬉しくて。利用者さんも、自分はこの職員さんにいろいろとお世話していただきたいという方もいるので、そういう関係が築けることは大事ですね。

掲示板利用者様と一緒に楽しめる行事が毎月定期的に開催されています

高橋様:まあ、一方で大変なことというと、自分たちよりすごく年上で先輩ということで、気は使いますね。例えば言葉使いや対応1つでも、しっかりしないとなって。

吉川様:いろいろな性格の方がいるので様子を伺ったり、ずっと気が抜けないという点はあります。それはどちらかというと大変なことに当てはまりますね。

―お相手によっては、ある程度くだけた感じも必要になりそうですね。

高橋様:そうですね。その点では距離感の保ち方は難しいです。親しく・・・という思いがあっても、一歩間違えれば失礼にあたるので、そこの境界線は難しいですね。

朝礼明るい雰囲気が欠かせない介護施設 職員の皆様はいつも満点の笑顔

―介護のイメージだと、仕事がきつくて賃金もあまり高くない、というマイナスのイメージを持っている人も多いと思うのですが、制服の導入を含め、従業員の方により良い環境で働いてもらうためにしていきたいことがあれば教えてください。

高橋様:福利厚生面は僕らだけでは決めることができないので、企画として出して、会社に検討してもらうという体制をとっています。最近だと、施設によっては片方では支給していて、もう片方では支給していないという場面があるので、そこを合わせていくように要望をあげました。

吉川様:会社のほうからは、入浴介助のときに着用しているものや上に羽織るものも、順次支給することを検討してると聞いています。全社的に、職員の満足度が利用者様の満足度につながるという考え方になっていますし、そのような取り組みを通じて、本社の社員も、現場や利用者様と関連しながら仕事ができるという意味がありますね。

―職員の方を大事にしている法人さんの想いや、そのような取り組みはとても素晴らしいと思います!

高橋様:雇用されている立場なので、こうして欲しいという意見をあげさせてもらう立場ですね。可能であれば、制服とかのように見えるものとして関連されているのを実感できると、現場の従業員のモチベーションにもつながると思います。

―お仕事の内容とは関係なく、全員が一丸となって同じ思いで働かれているのですね。

高橋様:あとは、サークルみたいにいろいろなスポーツもしていて、その部費も出ていたり。野球やテニスやバレーと、あとはヨガとか(笑)。

―サークル活動もあるのですね! 楽しそうです。

高橋様:従業員がリフレッシュして仕事に取り組めるようになるんです。あとは、ボランティアグループもあります! 普段外出が少ない利用者様やそのご家族様にも声かけさせてもらい、一緒にご飯に行ったり、温泉に行ったり。普段のサービスとは別で、あくまでボランティアとして一緒にやろうという集まりで、外部の事業所や機関からも、素晴らしい取り組みだと賛同していただいて、参加してくださっています。

―仕事とは別にボランティアまで! 利用者様を大切にされているのがすごくよく分かります。

水やりお庭では野菜や植物の鉢を植えて大切に育てているそうです

目指すのは地域を盛り上げるサービス

―介護業界の働く方の人口は減少傾向にあるとニュースでも拝見しますが、さまざまなイベントを通して、介護職のイメージアップにつなげたいという思いはありましたか?

吉川様:そうですね。法人には、より広報に力を入れていただいて、そこから介護の世界に興味を持っていただく今の時代の流れを活用して、既存の取り組みだけでない珍しいこともしたいです。今後は発信にも力を入れていきたいと思っています。

―営業からも、貴法人の施設で楽しそうなイベントの様子を拝見したと聞きました。そういう珍しい取り組みには他にはどのようなものがあるのか気になります!

高橋様:基本的に、うちは自由なので(笑)。職員がしたいことや、利用者様からの希望を聞いて実際にしていくという流れを作っています。他の事業所や地域と一緒に何かやることは特に多いですね。他の事業所さんに「こんな企画あるよ」と教えて、こちらに来てもらってイベントをしたりとか。これ(ホワイトボードの写真を指して)も、美山町のデイサービスさんと一緒に企画をした様子なんです。

吉川様:自分たちのことだけじゃなく、こういうイベントを通して事業所同士で互いに刺激し合えれば、より良いサービスができるんじゃないかなと思いますね。あとは、他の事業所さんに訪れたときに、どういう対応をしているかというのを見たりして、勉強にもなっています。

―他の事業所さんはライバルではなく、仲間という意識なのですね! イベントを通してもそのような関係を築けるのがとても素敵だと思いました。

高橋様:例えば他の事業所さんが、うちにはできないことをしていたときに、そのサービスを希望する人がいれば、そちらの事業所さんならできるよ、と声をかけれますし、互いに助け合えるんです。大切なのは、利用者さんが一番何を求めているかなので、できないことは無理だと割り切って、地域全体を盛り上げるような取り組みに力を入れています。

制作物bイベントでの手作りアイテムにはお世話になった業者さんへの感謝の想いも

―私の祖母がデイサービスに通っているのですが、家族からはデイサービスに預けることが「可哀想」ととらえているような印象を受けました。このようなサービスを利用する際に、行っておいで、と明るく見送ってもらえるためには、このような取り組みをしてもらうことも必要かもしれません。

高橋様:そうですね、介護というのは、誰かが支援しないとできないことなんですけど、すべて自分一人で抱えるのではなく、できない部分は施設にお任せいただいて、というイメージで気軽に利用していただければ、そのご家族の方も明るく声をかけれるのではないかなと思いますよ。ただ、ご本人に行きたいと思ってもらうためには、こちらのサービスを工夫して、楽しみや生きがいをもってもらわなければいけないなと思います。

吉川様:最近では、実際にご家族の方に施設に訪れてもらって、介護体験している人の話を聞くという機会を設けているところも多いので、そのような場に参加してもらえれば、リフレッシュしてもらうこともできるのではないかな。

―確かに、誰かと思いや体験を共有することで気持ちは楽になりそうですよね。アドバイスありがとうございます!

手作りポットと要望箱玄関にはご利用者様やご親族の方のお声を聞くための要望箱が設置されています

―今後の目標や展望を教えてください。

高橋様:今まではどんどん来てくださいというスタンスでしたが、介護の世界も年々制度とかが厳しくなってきて、お金の問題も含めて、利用する人が減ってしまうことも考えられます。その中で、できる範囲で求められるものができるようにしていくことが重要だと思いますね。そのためには、広い意味での地域支援や、利用者様から求められるものが解決できるように、最前線で他がやっていないことをやっていかないといけないなと感じます。その分、不安はすごくありますけどね(笑)。

―先頭に立って取り組む姿勢、素晴らしいですね! 今回お話を伺って、介護施設に対するイメージがすごく変わり、将来利用したいなと思ってしまいました(笑)。では、最後にこの記事を見ていらっしゃる方にメッセージをお願いします!

高橋様:今回、時期的にも厳しい中ですぐに入れ替えに対応いただいて、思い通りの制服を導入していただけたことが本当に良かったです。内覧会でもほめていただけて、この制服がないと仕事が始まらない。ユニネクさん万歳です(笑)!

―そう言っていただけてとても嬉しいです(笑)。本日はお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

マグネットイベントの一貫で行われているマグネット作りを体験 とっても簡単で可愛い仕上がり

インタビューを終えて

今回の取材を通して、介護施設に対するイメージが大きく変わりました。決して楽なイメージではない介護のお仕事ですが、職員の方のいきいきとした笑顔や、利用者様のはつらつと元気な様子を拝見し、いちごライフ様の日々の取り組みによって、施設にいる皆様が一緒に楽しく過ごせるような雰囲気作りが実っているのだと強く感じました。そして、ユニフォームを通して、施設のイメージアップや快適なお仕事のお手伝いをさせていただけていることを実感でき、とても嬉しかったです!今後も、価格や売り上げにとらわれず、お客様に本当に着ていただきたいと感じる商品を選ぶ目も養っていこうと思います!

医療法人健康会いちごグループ
住所:福井県 福井市 勝見3丁目20-12
電話:[いちごライフ]0776-27-0215 [いちご和えの里]0776-27-0015

【 医療法人健康会 嶋田病院 】
福井市西方1-2-11
電話:0776-21-8008
http://kenkoukai.or.jp/